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冷凍食品の自動販売機が全国に登場、市場縮小に期待

Apr 04, 2023Apr 04, 2023

July 31, 2022 (Mainichi Japan)

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福岡発 -- 日本の代表的な自動販売機の市場が縮小する中、ラーメン、海鮮丼、うなぎの蒲焼やケーキなど、さまざまな冷凍食品を販売する自動販売機が最近日本全国で増加している。

このブームの背景には、2021年1月の発売から約1年で累計出荷台数3,000台を達成した冷凍食品自動販売機「どひえもん」がある。

日本には自動販売機が多いことで知られるが、全自動販売機の5割以上を占める飲料の自動販売機は、隅々にまで徹底して設置されていると関係者は主張する。 業界はコンビニエンスストアや他の競合店との競争に加え、商品を詰め替えるスタッフの不足にも悩まされている。

日本自動販売システム工業会の統計によると、タバコ、食品、チケットを販売する自動販売機の数は、2000年の約560万台から2021年には約400万台まで減少している。 2000 年代に入り、現在日本で飲料や食品を販売する自動販売機を製造しているのは、東京に本拠を置くサンデン リテール システムズ株式会社と富士電機株式会社だけです。

こうした中、コンビニ向けガラスケースなども手掛けるサンデンが着目したのが、自動販売機用冷凍食品という新分野だった。 パンデミックの影響で飲食店などが休業や営業時間短縮を余儀なくされる前に立ち上げた「どひえもん」の販売を2021年1月に開始した。 冷凍自動販売機の売り上げはすぐに伸び始めました。

土肥右衛門機械は、内部に仕切られた仕切りの組み合わせにより、さまざまなサイズの商品に対応し、小さなお菓子から大きなお弁当まで幅広い商品の販売が可能です。 また、飲料の自動販売機と異なり、商品の補充が容易な構造となっております。 サンデンによると、今年3月末までに累計3000台以上を出荷したという。 富士電機も今年2月から冷凍自動販売機「フローズンステーション」の販売を開始し、これまでに約500台を出荷した。

駅構内だけでなく、商業施設や駐車場、路上にも設置されており、多くの人が利用しています。 博多名物の明太子を製造する株式会社やまやコミュニケーションズ(福岡市)は2021年7月、冷凍明太子やもつ鍋などを販売する自動販売機を改札前に設置した。市内のJR博多駅で新幹線につながります。 同社は2022年6月に鹿児島線のホームに、今年7月に駅構内の中央通路に1台ずつ設置した。

7月には市内の地下鉄駅構内にも自動販売機が初めて登場した。 福岡市の水産会社三洋は、冷凍アジフライを販売する自動販売機を博多駅など3駅の改札近くに設置した。 担当者は「1台に60個入っているが、予想外の売れ行きで補充が追いつかない」と喜んでいる。

JR西日本の駅構内事業を担うジェイアール西日本デイリーサービスネットも、兵庫県尼崎駅にギョーザ自販機を設置するのを皮切りに、自動販売機サービスを拡大している。

サンデンリテールシステムズの芳賀仁美広報部長は「最初の原動力はコロナだったが、現在はパンデミックに関係なく普及している」と話す。 彼女は自信を持って、「冷凍自動販売機は今後もブームになるだろう」と付け加えた。

【井上敏樹】